- 書名:正しくウケる文章の書き方 プロのノウハウで「顧客」に読ませる!
- 著者名:戸田覚/著
- 出版者:日経BP社
ウェブの記事は、読者が気になって、読まれて、初めて価値が生まれます。
本書『正しくウケる文章の書き方 プロのノウハウで「顧客」に読ませる!』は、どうすればウェブ記事が読まれ、受け入れてもらえるようになるか、その方法を学べます。
著者の戸田氏は、新聞、雑誌、ウェブに連鎖し、月間30本以上執筆。
ベテランライターです。
- 人気ブログ記事を書きたい。
- 受注する記事単価を上げたい。
- 記事クオリティを上げたい。
このような方で、具体的に記事作成方法、気を付けるべき点を学びたいなら、おすすめの1冊です!
ウェブでウケる記事の特性を理解してる?
ネットでは、ほんの数秒で記事が読まれるかが決まります。
しかも、最後まで記事が読まれるのは至難の業。
- 写真は目を引くこと。
- タイトルはインパクトを持って。
- リード文は適切に。
- 本文はコンパクトに。
- まとめで納得感を印象付けて。
そして最後まで読まれて初めて、行動に移ってくれるのです。
言うのは簡単。
でも、具体的にどうやればいいのでしょう?
そこで、本書『正しくウケる文章の書き方』の出番です!
本書の「ウケる」の定義は、「書き手が発信する情報を、よりたくさんの人に読んだり、受け入れてもらうこと」です。
紙媒体とウェブの記事ではウケ方が全然違います。
文字数、写真の位置、使う文体、などなど特徴があります。
本書の通りウェブの特性を理解して最適な文章を書けば、きっと、より価値あるページが作れます。
「なるほど!」と思った中からピックアップ!
共感、共感、&共感。
読者は記事のどこからでも離脱できます。
読みたいことしか読みません。だから、
- タイトル:「えっ、そうなの?」
- リード文:「それでそれで?」
- 本文:「なるほどなー。」
- まとめ:「うん、言ってること、正しいと思うよ!」
- 読んだ後:「読んでスッキリ!」
というように、常に共感し、興味を持ってもらえるように気を付けます。
さらに、読後感(読んだ後の感覚)が大事です。
また読んでもらえるか、もう読んでもらえないかの感覚で、サイトや記者のファンになるかが決まります。
本書にて、具体的な方法が詳細に説明してあります。
記事作成のスピードが命。
今は記事単価が下がっています。
プロの世界も、たくさん書いてなんぼの世界。
5年に一度書けばいいのは、小説だけとか。
月に5本のコンテンツを書いて10万ページビューを稼ぐより、月に10本のコンテンツを書いて15万ページビューの方が価値が高いです。
写真は読む前に、読む気になるかを決めるもの。
最初はやっぱり、動画や写真に目が行きます。
写真を見て、読む気になるかを決めるのですね。
でも、いざ読み始めたら写真は見ません。
だからこそ、写真は軽々しく選んではいけませんし、多用すればいいわけでもありません。
読者はマニアか、ライトユーザーかで記事の内容が変わる
読者によって、フォーカスする記事の内容は変わります。
マニアなら、薄っぺらい商品の説明はいりません。
価格と基本仕様をしっかり提示します。
逆にライトユーザーなら、商品の使い方などをレクチャーします。
『正しくウケる文章の書き方』は、タイトルが魅力的。
『正しくウケる文章の書き方』は、タイトルが大事だというだけに読みたくなるタイトルが多いです。
タイトルを見るだけでも参考になりますよ。
ちなみに本文は、1タイトルにつき約800文字程度とコンパクトにまとまっています。
ウェブを意識した書き方になっていますね。
- 第1章 読ませて「ビジネス」に勝つ
- 今こそ文章で差がつく時代 書く力でビジネスに勝てる
- ウェブのデザインは横並び
- 人々の購買先はどんどんウェブにシフトしている
- 自社の文章を誰が書いている?
- 基本的すぎて見逃されている
- 人は文字で情報を探す 検索に引っかかるのは文章だ
- 文章なら来訪者をコントロールできる
- 人は15分しか集中できない
- ひどすぎるウェブの文章を少しでもよくしたい
- ウケる技術の次に学んでほしいこと
- プロに頼めなければ文章力を磨こう
- 文章力の必要性を見極める
- 文章力を身に付ける方法
- 文章にコストをかけないのは大きな間違いだ
- 適切な品質を維持しつつコンテンツ全体の価値を追求する
- 万一間違えたらお詫びと訂正をすればよい
- ミスと騙しはまったく違う 都合よく書いてはいけない
- 親しみと礼儀の境界 「こんにちは」を気軽に使わない
- 引用やコピーをされるのは当たり前だと割り切る
- 今こそ文章で差がつく時代 書く力でビジネスに勝てる
- 第2章 読ませる「内容」を練る
- そもそも何を書くかをしっかり考えているか
- 人は読みたいことにしか興味がない
- キラーインフォメーションを探せ
- 読んでもらえない文章はゴミと心得よ
- 読者ターゲットが不明確のまま、文章を書きだしてはいけない
- 読者ターゲットの情報例
- 読者の行動と気持ちを考える
- キラーインフォメーションはできるだけ少なくすべし
- 頭に入る要素は最大でも3つ
- 文章や内容に自信がないほど少なく
- 人は、知らないと困ることを読みたくなる
- いい話は聞き飽きている
- ネガティブキーワードとポジティブキーワードを意識する
- ネガかポジのいずれかに興味を持つ
- ポジネガの判断をしよう
- ポジネガに同調して共感を得るいい話は聞き飽きている
- 内容はメモを書きながら考えていこう
- キラーインフォメーションは客観視して見つけろ
- 文章量から書ける情報を考える
- 良くないものを良いと書かない 特徴でもないことを並べない
- 読者に「自分のコト」として思ってもらえるように書く
- 「全員向け」は自分ゴトではないと思われがち
- 8割の人を引き込むテクニック
- 「新しくなった」「ここが素晴らしい」と書くだけではまったくウケない
- 最新情報の価値は長持ちしない ちょい古情報に価値がある
- 「次に求められる」情報を提供しよう
- 読み手に届かないコンテンツは予算の無駄でしかない
- 「説得」を心がけるのは愚か 目指すのは読み手の「納得」
- 「なるほど!」を引き出す書き方を目指せ
- 読み手の知らない独自ネタで読みたい気持ちを引き出す
- 業界の専門ネタはウケる
- 共感してもらいやすいのは「納得」より「疑問」
- 疑問はデータで裏付ける
- まとめ系サービスに取り上げられやすい内容とは
- 成功体験を引きずると似たタイトル、文章ばかりになる
- 分かりにくいウェブは最悪 もっと読者の気持ちを考えよう
- 正しくても理解できない文章は無意味
- 自社の製品をほめすぎてはいけない
- 否定的な文章を書くなら結論はできる限り前向きに
- 肯定的な内容では注意を入れる
- 読み手の「目的」と文章の「内容」を合わせる
- マニアに一眼レフの説明をしてはいけない
- 書くことを探すコツを身に付けて内容のマンネリは絶対に避ける
- 既存と今後の内容をしっかり管理
- 先の予定を考えるのがコツ
- マイナー製品でもこうすれば必ずウケる
- 抽象的・高度な内容は専門家に語らせる
- 高度な内容も専門家に書かせる
- 専門的な内容も分かりやすく書けば資産になる
- 正確だが分からない解説はダメ
- 最強の情報である価格について考えてみよう
- 価格で勝負したら終わり
- すべての人が一番安く買いたいわけではない
- プレミアム感を感じてもらう
- 金額をボカすのはまったく意味がない
- 価格やスペックを隠さない
- 更新スケジュールはきちんと明示しておく
- 決めた以上はサボらない
- 内容と同時にビジュアルを考える
- 読んだ人のアクションを想定して内容を考える
- 読者の行動から内容を変えていく
- そもそも何を書くかをしっかり考えているか
- 第3章 読ませる「構成」に仕立てる
- そもそも構成とは書く順番のことである
- プロが構成にこだわる理由
- 書く順番を考えるクセをつけよう
- 長文の構成にはエクセルを使う
- イメージのメモを作る方法もおすすめ
- キラーインフォメーションの位置で効果が変わる
- ウェブの文章での使い方
- 初頭効果と近接効果を組み合わせる
- 「階層」が適切でないとウケるコンテンツにはならない
- でたらめな階層ではいけない
- 階層は深くてもダメ 3階層までに抑える
- 階層と見た目のマッチングに配慮する
- 階層はまとめるべきか否かで判断する
- 階層の思考に最適なアプリを活用しよう
- 素朴な疑問から見つけたタイトルの法則
- 何文字までなら読まずに分かるのか
- 16文字までなら読まずに理解できる
- タイトルにはキラーインフォメーションを入れる
- 16文字を超えた場合の対処法
- タイトルは必ず内容と一致させること
- 読み手からの「見え方」を考えよう
- タイトルの次に重要なのはマエフリだ
- マエフリのコツ
- 結論の絶対的なルール タイトルやマエフリを受ける
- 読み手の気持ちを考えてみよう
- メルマガこそタイトルが命
- メルマガのマエフリで成功する方法
- 読み手が結論に共感できれば次につながる
- 読み手の次の行動につなげるために
- 落として上げて、落として上げる
- しっかり書き込むか最小限にするかがポイント
- 最小限、あるいは最大限がおすすめ
- 読み手は長文でもしっかり読んでくれる
- スマホ向きのコンテンツはさくっと読めるべきか?
- マエフリと結論はできるだけ短くする
- 文章に自信があれば長文 なければ短文で表現する
- 文章に自信がないときにどうするか
- 写真の扱いを文章の視点で考える
- 見やすいから理解しやすいわけではない
- ウェブの作り方にあえて苦言を呈す
- 文章と図版の役割分担を理解しているか
- 写真には負けることを理解する
- 写真で伝えたいことには同意を示す文章を添える
- 文章で読み手の関心を引きこむ
- キャプションを上手に使うコツ
- 写真はナマ感が大事 下手でも自分で撮りたい
- 必要なら自分で撮る
- そもそも構成とは書く順番のことである
- 第4章 読者が「納得する」書き方
- 芸術的な文章はあくまで理想 目指すところではない
- 生産性を考えよう
- 大事なのは理解できて、正確なこと
- 次に何が書いてあるかを意識して文章を組み立てる
- 次を意識して文章を書く
- 説明して説明してもう一度説明して結論を言う
- ネットの時代にも合う書き方を
- 「3つのポイントを説明します」は愚の骨頂だ
- どうしても内容を分けたい場合
- まとめの数字は書いてもOK
- 論文的な文章はやめよう
- 文体の基本は「です・ます」 混在は絶対に避ける
- 新聞の文体は?
- 評価の高いウェブは文体が違う
- 活用すると楽になる箇条書きのコツ
- 箇条書きに成功する法則
- 共感を呼ぶ書き方は読み手をよく考える
- 文章に共感してもらう
- 流行っているフレーズは使わない
- 具体的な数値こそ、説得力が一番高い
- 数値は身の回りのものと比較する
- 「1円玉4枚分」、それとも「ティッシュ4枚分」?
- 読み手が嫌になったり、怪しく感じない書き方
- 自らをほめる言葉にはしない
- 読み手が知っていることを書いてもかまわない
- 文章でウケたのか内容でウケたのかを切り分ける
- ほめたり自慢せず感動するのが基本
- 自ら感動する
- 批評するときの上手な書き方
- 自分がどう感じたかを書く
- 「高い」「売れない」とも書かない
- 解決や回答につながらない疑問はなるべく書かない
- 対象物との良し悪しを明確にする
- 1文の文字数は長くても60文字以内を目安に
- 紙媒体より短くする
- 1つのブロックでは1つのことを説明する
- 1文でも1つのことしか言わない
- 派手な文句は使わない
- 「!」を使いすぎない
- 「ご存じのように」も一度まで 使いすぎに注意
- 書きぐせに注意する
- 重要な書き出しのポイント 「視点」をご存じか?
- 「あなた」?それとも「会社」?
- 自分を出すか出さないか ポリシーを決める
- 嘘や架空の人物を使わない
- もっと分かりやすく作り手の声を
- 文章力を鍛えるなら見えない情報を伝える力を!
- 芸術的な文章はあくまで理想 目指すところではない
- 付録 正しくウケる文章を書くためのチェックリスト
まとめ:ライターのネタバラシ、ここに極まれり?
『正しくウケる文章の書き方』は、ページビューはこうやって稼ぐのか!と、目から鱗な内容ばかりです。
記事は伝え方によって受け取り方が変わり、意味も価値も変わりますので、ぜひ参考にしたいものです。
注意点として、日本語の規則である、文法的な「読みやすく書く技術」についてはあまり書かれていません。
問題なく文章が書けるという前提で、どのような順番で書くか、などといったノウハウを記載しています。
その点、ご注意くださいませ。
以上、
「読んでもらえない文章はゴミ!?」ウェブ記事の書き方を学ぶ本『正しくウケる文章の書き方』
でした。
ぜひ、手に取ってみてください(^^♪
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